そういえば、大空も言ってた。


これは高校の入学式の日の話。


新しい制服に身を包み、うきうきわくわくらんらん...
とにかく、浮かれていた。

初めての電車通学、大丈夫、この間練習したしね!

...あれ?どっちだっけ。

うーん、こっちかな。

こういうとき、知り合いがいないのは心細かった。

進もうとすると、
「こにちゃん、そっち反対!」

そう言って腕をつかんだのは大空だった。

「あ、ごめんごめん。...て、えぇ!?!?」

なんでお前が...え!?同じ制服!?

うきうきわくわくらんらんの心が、一気に急降下、私に残ったのは、

ずーーーーーーーーーん。

という効果音。

こうして高校生活が幕を開けた。