昼休み、真っ青な顔の電球に呼ばれた。

人気の無いところまで引っ張り出され、ゴクリと息を飲んで、大きく深呼吸する電球。

「なに?」

私なんかしたかな?

全く思い当たるふしがない。

「なあ、咲子に、か、かかかかか...」

「か?」

「彼氏いるってホントか!?」

あー、なるほど。

「聞いたことないけど。まぁ、聞いてみるよ。」

ひらひらと手を振って、同じ教室だったことを思い出したから、一緒に教室に戻った。