「何朝からバカやってんのよ。」

桜が呆れた顔で近づいてきた。

「ごめんごめん、進路希望調査、今日までだったじゃん?だから、朝に親からハンコ貰ってきてたら遅れちゃって。」

そう言って、埋まった紙を桜と咲子に見せた。

あんなに協力してくれたんだもん、是非ともお知らせしなきゃね。

「臨床心理士かぁ、こにちゃんお似合いかもね!」

咲子にそう言われて、さっき先生にしたように舌を出してへへっと頭をかいた。

そして、教室を出ていきそうな先生のところへダッシュして、期限最終日、なんとか提出できた。