「私こういうの無理だから、委員長はあんたやんなさいよ。」

小声でそう言うと、

「先生のご指名で委員長になりました、西園寺大空です、よろしく。」

すんなり受け入れてくれた。

「副委員長の小西空です。よろしくお願いします。」

ぱちぱちと拍手が起こった。

「じゃあ、俺らと一緒に委員やってくれるやつ!えーっと、3人な!ばっちこぉーい!」

また笑いが起こり、すっと一本の手が伸びた。

「あ、あたしやろっかな?」

古賀さんだ。

「よし、古賀よろしくな!」

「よろしくね。」

そう言うと、にこりとお花を振りまいて、書記の役をやってくれた。

すると、もう一本手が上がった。

「咲子やるなら、あたしもやる。」

そう言ったのは安藤桜だ。

「じゃあ、よろしくね、安藤さん。」

そう言うと、綺麗な容姿で軽くぺこり。

それさえもいちいち綺麗だった。

その途端、一気に手が挙がった。

男子ども...。私の時は出てこなかったくせに、安藤さんがやるって言った途端に....。

結局ジャンケン大会が始まり、生き残ったのはやんちゃ代表!みたいな顔をした矢野来飛(ヤノライト)だった。

「お、決まったな。んじゃ、放課後仕事あるからお前ら残れよ。」

「はぁ!?俺部活行きたいんだけど!」

「俺も!」

そう言った男子共に、
「今月中はどうせ仮入部しかできないだろう。諦めろ。」

さらりと切り捨てて、去っていった。

私は内心、ざまあみろ、といった感じだった。