それから1週間、私は病院出入り禁止令を大空から食らった。

来てもどうせその時間はリハビリだし、すぐに学校に行けるようになるから、来なくていい、ということだった。

しかし、相変わらず連絡は頻繁で、朝も夜もずっと連絡を取っていた。

いつも、好きだよ、と甘い言葉。

耳元で、大空の声で再生されて、いつも顔が真っ赤になる。

それから、リハビリの先生がスパルタだとか、早くバスケがしたいとか。

大空の頭の中はバスケでいっぱいだった。

きっと不安もいっぱい。

でも、私の前では強がるように、

絶対にレギュラーとってやるとか、最短記録でリハビリ終わってやるとか、そんなことばかり言っている。

きっと強がりを気づいて欲しくない。

気づかれたら、それこそ大空が崩れてしまいそうで。

だから、気づかないふりをしてその話を聞いていた。