大空がいない教室は寂しい。

でも、大空に授業のノートを届けるために、私は毎授業起きて必死にノートをとっている。

そのおかげか、授業の内容も呑み込めてきた。

悪いことばかりではない。

大空がパラパラとノートをめくって、それから横の机にそれを置くと、

「こにちゃん。」

「ん?」

「好き。大好き。」

いきなり言われたら....

「な、何いきなり!」

あーあ、私ったら可愛くないなぁ。

絶対に主導権は大空にある。

悔しい。絶対に私のほうが好き。

言葉にするのは苦手だから、その代わりに思いっきり大空に抱きついた。