チャイムが鳴った

次の教科の先生が来る

だけど後にも引けない

状況が掴めないクラスメイトも

固まって席につけないでいる






「ていうかさ。」






リクが

口にする言葉を

アタシは目を閉じて聞いた














「勝手に別れたことにしないでくれない?俺、別れようなんて一言も言ってねーし。バーカ。」






















目を開けてリクを見た







リクが微笑んでいた









「キャーーーっっっ!!」

「なになにーどゆことー!」

「お前ら堂々とイチャイチャすんなよ!」




クラスメイトが

笑いながら盛り上がった


教室の隅で

さとみとめぐみとしほが

顔をグシャグシャにして

笑って泣いていた