じゃれながら
友達と歩いていると
「あれ?あの女……。」
カラオケ屋の前で
アタシ達と違う
学校の制服を着た
見たことある女
一気に血の気が引いた
身体が固まるって
こういうことなんだって
初めて知った
「……元カノじゃん。」
アタシ達に
気が付いた元カノが
躊躇しないで
真っ直ぐ
アタシめがけて猛突進
仮にもこっちは四人
万が一があっても
勝つのはこっちなのに
どんだけ怖いもの知らずなわけ?
向かってくるその数秒間
アタシは
そんなことを考えていた
元カノが開いた第一声
その台詞を言われても
考えてることは同じだった
「いい加減別れてよ‼‼」