「じゃあマコは軽いんだな。どうでもいい男と付き合えるんだから。」


いきなり呼び捨て


「付き合うなら真剣になりますよ。」

「付き合ったじゃん、俺ら。」

「……………。」

「ハハッやっぱり軽いなぁコイツって思ったべ?」






思うけど

どうでもいい

きっと1~2ヵ月

いつもの彼氏同様

なんてことない理由で

どうせ終わるんだ

アタシがマジになっても

どうせ終わるんだ




「寒くない?教室戻んない?アタシ寒いの嫌い。」

「マコのプチ情報ゲット。じゃあ戻ろう。」




フェンスから離れて

扉に向かおうと身体を半回転

男がアタシと数センチの距離







「……なに。」

「暖める?」