懐かしい故郷の駅に新幹線が到着する。
デビューしてから地元に帰るのは初めてだ。
親がアイドルになるのには反対だったから、親に会っても恥ずかしくないくらい有名になってから帰るつもりだった。
今回も帰省することは親に言ってない。
実家には帰らず、蒼にだけ会おうと思っていた。
「蒼!」
改札前の大きな柱に寄りかかってスマホをいじる彼の姿。
あたしは改札をすり抜けて、大きく手を振った。
蒼はあたしに気がつくと、軽く片手を上げた。
久しぶりの再会にハイテンションなあたしと比べて、蒼のリアクションは限りなく小さい。
もともとそんなに騒ぐタイプのキャラじゃないから、あたしは気にしないことにした。
「久しぶり!元気だった?」
初めてのデート並みに気合いが入った服装のあたしと、ジーンズに黒いパーカーを合わせただけの普段着の蒼。
恭平みたいに隙きがない感じのオシャレをしている芸能人や業界人とはちょっと違う。
あたしは蒼に少しでも可愛く思われようと頑張ってるのに、蒼はただの幼なじみといつも通り遊びに行くだけって感じなんだろうか。
それでも、半年ぶりに会った蒼はまた少し背が伸びて充分カッコよく見えた。
デビューしてから地元に帰るのは初めてだ。
親がアイドルになるのには反対だったから、親に会っても恥ずかしくないくらい有名になってから帰るつもりだった。
今回も帰省することは親に言ってない。
実家には帰らず、蒼にだけ会おうと思っていた。
「蒼!」
改札前の大きな柱に寄りかかってスマホをいじる彼の姿。
あたしは改札をすり抜けて、大きく手を振った。
蒼はあたしに気がつくと、軽く片手を上げた。
久しぶりの再会にハイテンションなあたしと比べて、蒼のリアクションは限りなく小さい。
もともとそんなに騒ぐタイプのキャラじゃないから、あたしは気にしないことにした。
「久しぶり!元気だった?」
初めてのデート並みに気合いが入った服装のあたしと、ジーンズに黒いパーカーを合わせただけの普段着の蒼。
恭平みたいに隙きがない感じのオシャレをしている芸能人や業界人とはちょっと違う。
あたしは蒼に少しでも可愛く思われようと頑張ってるのに、蒼はただの幼なじみといつも通り遊びに行くだけって感じなんだろうか。
それでも、半年ぶりに会った蒼はまた少し背が伸びて充分カッコよく見えた。



