「うん……心配かけてごめんね」

もう支えられなくても自分で歩けるのに、涼夏はあたしの肩に手をかけて一緒に歩いてくれた。



「やっぱり、ほのかがいないと駄目だよ」

涼夏は、少し困った顔で首を傾ける。

あたしは責任感が強い涼夏の悩みをまた増やしてしまった。



「もう大丈夫だよ」

いろいろ不安はあるけど、あたしは涼夏に笑顔を作ってみせた。