だけど大月さん…
たくさんあったんスよ、希望。
ゲームがクソ面白いとか、
天気がめちゃ晴れてるとか、
好きな子が笑ってくれたとか、
そんなバカみたいなことがうれしくて…
そこら中が希望で溢れ返っていたのに、
オレ達にはそんなもんは、どこにも見えなかった…。
たくさんたくさん、あったはずなのに……。
そう思うと、大月さんの死が
悲しくて、悔しくて、可哀想で…。
問題集に額を押しつけて、オレは泣いた。
たくさんあったんスよ、大月さん。
いろんなことが、たくさんたくさん
あなたを待っていたのに…。
その晩、久しぶりに大月さんの夢を見た。
夢の中で空へダイブした大月さんの背中には、なんとオレらがゲームでゲットしたあの翼が生えていたんだぜ。



