青空の魔法

「ハハ、うちの親、驚くだろーな。毎日どこ行ってんだかわかんない息子が、突然ゴーヤなんか持ち帰ったら」

「え…」

そう言った途端に、アミノの顔色が変わった。


「武見のお母さん、武見がここへ来てるって…知らないの?」

すげー真剣な顔をする。


「ああ、毎日どこへ出かけてんのか不思議だろうけど、何にも聞かねー。前はあらゆることに口出ししてきて、すげーウザかったくせにさ」

今では食事ができたことしか告げに来ない。


「あきらめたんだろ、オレのことなんて」

吐き捨てるようにオレは言った。




「…ほんとバカ、武見」

アミノはポツリと、そう呟いた。


「震えてんだよ、お母さん」


「え?」


「自分の一言が引き金になって、大切な武見が飛び降りて死んじゃうんじゃないかって、怖くて怖くて…ずっと震えてるんだよ」


「アミノ…」


そう言ったアミノは、今にも泣き出しそうな顔をしていた。