青空の魔法

「えっと…、すげーうれしい。うん」

「ホントに…?」


なんか二人して赤くなって見つめ合ってしまった。


「じゃ、帰らないでゲームの続きをしよう!」

アミノは瞳を煌めかせて、オレの手を取る。


「い、いや、ムリムリ。今日は帰るっ」

信頼して鍵と娘を預けてくれてるおばさんに、顔向けができなくなりそうなんだ。オレ、今。


「ちぇ~、つまんないの」

なんてアミノは人の気も知らずに、両手を広げて、眩しげに空を仰いだ。


玄関脇の花壇には、窓に向かって竿が数本立てかけられてある。

そこへゴーヤが蔓を伸ばして、青々とした実を幾つもぶら下げていた。


「デカいよな、アミノんちのゴーヤ」

「でしょ? でもうちチャンプルーしかレパートリーないんだよね~」


ムリヤリそらした話題に、アミノはノッてくれる。


「そのうち武見もうちのお母さんに押しつけられるよ。『持って帰って~』って。フフ」