青空の魔法

さっそくオレ達はワイド画面にかじりつき、冒険を再開した。

ボスには手こずったけど、しょせん小ボス。レベルアップしたオレ達には敵わない。

トモキとサエコは力を合わせてボスを倒し、翼をゲットした。

そうしてオレ達は空の世界を楽しんだ。


翼で行けるところは、本筋とはあまり関係なく、寄り道的なステージなんだけど、お宝をゲットしたり、雲の中に隠れ家を作ったりできて、すげー面白かった。

それでまたゲームに夢中になり、帰宅してきたアミノのお母さんに呆れられるという…。


「あ、お邪魔しました」

そそくさと帰ろうとするオレを、今日は呼び止めておばさんは言った。

「あの、武見君…」

「はい」

「毎日来てるよね?」

「ええ…」

「学校行ってないって、ホントかな?」

少し言いにくそうに、おばさんはオレの顔を見た。