青空の魔法

「何してんの? アンタ達」

驚くおばさんの声に、こっちが驚く。

時計を見ると、いつのまにか夜の7時を過ぎていた。


「あ、同じクラスの武見君だよ」

ポカンとしている母親に、アミノはオレを紹介する。

「武見知規です。どうも、お邪魔しました」

とりあえず立ちあがって頭を下げ、オレは自己紹介と別れの挨拶を同時に済ませた。

それから二人でゲームを片づけ、そそくさと彼女の家を出る。


「駅まで送る」

「一人でいいよ、帰り危ないし」

「平気、平気」

断ってんのにお構いなしでアミノは並んで歩き出した。


「うちのお父さん単身赴任なんだ。砂漠のほうの国にいるの」

「へぇ、うちも単身赴任だぜ。国内だけどな」