青空の魔法

ゲームはわりと、いや、かなり面白かった。

初めは雑魚キャラを倒すのも一苦労だったけど、冒険を重ね、トモキとサエコはどんどん強くなっていく。


「キャー! やったぁ!」

敵を倒すとアミノは大騒ぎして目を輝かせ、ハイタッチなんかしてくるんだ。

「おー」

と、仕方ないからオレもパチッてやる。


トモキが死にそうになると、サエコがすかさず回復の魔法で助けてくれたし、サエコのピンチには、オレが、いやトモキが敵から彼女を守った。

背景の映像もマジ綺麗で、オレはリアルにアミノと力を合わせて、未知の世界を冒険している錯覚に陥る。


いつのまにか恭平は、ソファでマンガを読みながら眠っていた。

オレらはワーキャーしながら、時間も忘れてゲームに没頭し、小さなステージをやっと一つクリア出来るかってときに、アミノのお母さんが帰って来た。