「ニキビが泣かす(笑)」
「は??」
なんなんだよ!
ドキドキして損した。
だけど
軽男の行動はまたしても予想外で
きれいにセットされた
あたしの髪に触れて
髪に。
髪にキスした。
「な...!!」
「でもま、なかなかいーんじゃん?似合ってる。ホレ。」
手渡された鏡を恐る恐る覗き込んだ。
「うそ...。これあたし?」
鏡の中には
さらさらでくるんって巻かれた髪の女の子。
ちゃんとした
女の子。
長かった前髪も
少し童顔なあたしの顔に合うように
短くされて。
髪の毛きれいにするだけで
ホントに変わるんだってわかった。
「かわいいよ。」
「...///」
生まれて初めて言われた言葉に
ドキドキがとまらなかった。
のに。
「おらおら見とれてんなぁ!!!
次だ次!!!!!」
って
また走らされるハメになった(涙)

