ぇ...
「え――――――――!?!?」
「こら、動かない!」
「...すいません。」
だってだって、
あの軽男だよ〜〜〜!!
あんな外見かっこよくて
しかも少しSっ気のある
軽男を世界中の女の子がほっときますか!?
...あたしはほっとくケド♪(笑)
「なんでですか?あんなにモテそうなのに。」
あたしの質問に
店長さんは髪を優しくなでながら答えた。
「うるさいからだって」
「はぃ?」
「ホラ、翔ちゃんかっこいいでしょ?だから、周りの女の子が騒ぎすぎて昔から苦い思いしてきたみたいよ?」
モテるからこその悩みだ...
あたしなんて
女捨てすぎて逆に騒がれてたよ。
「にしても軽男も変な趣味ですよね〜。」
あたしみたいな女の子に
かまうなんてさっ
「やっぱ軽男って何考えてんのか分かんない。」
「あん?なんか言ったか??」
「か、軽男!?!?
な、何も言ってません!」
「......な、何よ!?」
やばいって
顔近いって!!!
あたしがテンパるのも
気にせず顔を近付けてくる。
やば...
くらくらする。

