「店長、この子の髪やっちゃって♪」
「あいあぃさぁ〜!!」
やっちゃってって...
おい!!!!
「んじゃ、また後で〜!」
「あ!!軽男!!!!ちょっ...」
あたしの叫びも虚しくシカト。
あたしを置いて店を出ていってしまった。
「はぁ...」
「そんなに落ち込まない(笑)
珍しいのよ?翔ちゃんが女の子連れてくるの。」
「翔ちゃん?」
キョトンとするあたしに
店長さんはかなり驚いた表情。
「名前知らないんだ(笑)
翔梧って言うんだよ。翔ちゃんは。」
「ふ〜ん。軽男じゃないんだ。」
つまんないのって顔するあたしに
今度は優しい表情でこう言った。
「翔ちゃん、女の子苦手だから、仲良くしてあげてね?」

