「もちろん、それを実現するには困難もたくさんあるけど。そういうのを乗り越えて実現するからこそ、やり甲斐があるんだとも思うしね」
「……、」
キラキラと目を輝かせながら話す社長を前に、私は猛烈な罪悪感と劣等感に駆られてしまった。
……私は今、こんな風に、当たり前のように社長の隣で話を聞いて、偉そうに相槌を打っているけれど。
実際は、社長の隣で、社長の意見や思考に賛同して……ましてや口を挟めるような……そんな資格はない。
だって、私は。
私は、7年間、この会社のために……何かできた試しがないから。
それどころか、社長が言うような夢の欠片の一つすら、持ち合わせていないのだから。



