焦れ甘な恋が始まりました

 


だって下條社長と、社長の車で夜にドライブをするなんて。

本当に、私が見ている都合の良い夢のよう。


何かがキッカケで目が覚めたら、電車の中でうたた寝しながら見ていた夢でした……なんて。そんなことになったら、さすがに本気で落ち込みそうだ。



「……もし、日下部さんが、本当に申し訳ないと思うんなら」


「え?」


「もう少し……ドライブに付き合ってくれる?」


「っ、」


「もちろん、お腹も空いてるだろうし、不本意だけど今日は途中で何か買ってさ」


「え、えと……付き合うって、どこに……」


「海」


「海?」


「そう。夜の海も、たまには良いと思うけど」