「……杏?」 「っ、」 だけど、そうは思っても簡単には状況の全てを受け入れることはできなかった。 だって、相手は下條社長。 会社の女子社員の憧れの的で、私には到底手の届かない雲の上の人。 そう、そうだよ。 人目を引く美人でもないし、スタイルだって普通代表、THE・平凡なOLの私には、まるで手の届かない…… 誰もが認める社内No.1の、彼なのに。 どうして、そんなあなたが、愛に濡れた瞳で私のことを見上げるの? どうして、私みたいな何の取り柄もない女に、下條さんが。