零れた本音と一緒に、再び涙の雫が頬を伝って零れ落ちて大理石の床に弾けて消えた。
……好き。
私は、今この瞬間も社長のことが好きで、その気持ちは……簡単には消えてくれそうにない。
いつも優しいのに、時々すごく強引で。
不意に見せる切なげな表情も、子供みたいな笑顔も全部。
突然すぎて困ったり、訳のわからないことを言ったりすることもあるけれど。
社長の見せる思いもよらない一面や、公私混同に振り回されても、少しも嫌だなんて思わなかった。
問題に直面しても真っ直ぐにぶつかっていく姿や、いざという時の……決断力。
そんな社長の全てが、私は――――
「……っ、杏っ!!」
どうしようもなく愛しくて……堪らないんです。



