「私……日下部さんには、何度お礼を言っても足りないと思ってます。本当に本当に、ありがとうございました。仕事も辞めることで、皆さんにはご迷惑をお掛けしてしまって、本当にすみません……」
「……何、言ってるの。私の方こそ、小出ちゃんみたいな素敵な子の上司でいられて、本当に幸せだったよ。今まで本当に、ありがとう。だから小出ちゃんは何も気にせず、旦那さんと温かい家庭を築いて幸せになってね」
「っ、はいっ」
「何かあれば、今までみたいに、いつでも話を聞くから。その時はまた……二人で、ランチしようね。
……なんて、こんなの、小出ちゃんがいなくなって寂しいって言ってるようなものだね?」
「も、もう……っ、泣かせないでくださいっ」
「あはは、それは、こっちのセリフ……」
結局、涙を堪えることはできなくて。
二人で手を取り合って、お互いに感謝の気持ちを伝え合った。
明日からは、もう……私の隣の席に、小出ちゃんはいない。
いつも明るい小出ちゃんの存在に、総務部だけでなく営業部の人間まで、どれだけ元気を貰っていたか。
本当に……これから、すごく寂しくなるなぁ。



