焦れ甘な恋が始まりました

 


「うーん、残念だなぁ」なんて。

腕を組みながら考え込む仕草を見せた狩野くんに、まだオープンもしてないのに打ち上げの話なんて、話しが早過ぎない!?と、ツッコミを入れそうになった。


だけど、当の本人は至って真剣に言っているようで。


企画部では、もうVENUSの件は一段落……というところまでは来ているのかな。実際、オープニング企画も宣伝物関連も一通り決まって、心に余裕も出てきたのかも。


それにしても……その日に結婚式がある小出ちゃんを前に、私が打ち上げに行けないという話をしてしまう時点で、確実にデリカシーは、ない。


前に、狩野くんが彼女もいないってことを話していた時に、すごく意外に感じたんだけど……今ので少し、納得したかも。



「……それって、私の結婚式のせいで、日下部さんが企画部の打ち上げに参加できないって言いたいんですか?」


「え!?」


「完全に、そう聞こえましたけど」