――――「そう言ってもらえると助かるよ。いつも本当に、日下部さんには無理ばかりで申し訳ない」
言葉通り、本当に申し訳無さそうに眉を下げた総務部長を前に、ほんの少しだけ罪悪感を抱いてしまった。
だって多分……この “ 御用聞き ” には、別の仕事も含まれているであろうことを、私は察していたから。
実際、御用聞きとしてすることと言えば一日に一回、営業部が作った資料やファイルを社長に届けること。
そして、その逆も然り、社長から渡された営業部と総務部宛ての書類を、営業部長と総務部長に届けることが主だった。
その名の通り、私がやるのは “ 御用聞き ” 。
傍から見れば、ただの雑用的な仕事を押し付けられたと思うだろうけれど――――
実際は、社長による、完全なる公私の混同だった。



