焦れ甘な恋が始まりました

 


「し、下條さん!?」

「……なんかもう、ホント、たまんない」



な、何!?

はぁ……と、深く溜め息を吐いた下條さんは、私の身体を包み込むように後ろから抱き締め、首筋に顔を埋めた。


あまりのその距離の近さと、お風呂上りの下條さんの香りに、動揺を通り越して目眩さえ覚えるほど心臓が爆発しそうに高鳴る。



「なんかもう……食べるの勿体なくなってきた」


「た、食べない方が逆に勿体ないので、食べてください……!」


「えー……。だって、食べたらそれで終わっちゃうじゃん。しばらく眺めてようかな……」


「そ、そんなことしてたら冷めて美味しくなくなっちゃうので!今すぐ食べてください!!」


「ちぇー」



何、その不服そうな返事は!