焦れ甘な恋が始まりました

 


「しも、じょ……さ……っ」


「……シャツなんか、シワになってもいいから。苦しいなら、俺に爪痕を残すくらい掴んでて」


「っ、」


「っていうか、俺も日下部さんの身体に爪痕を残すつもりでやってるから、お互い様」


「ん……っ、」



そう言うと、何度も、何度も。

角度を変えながら、私を弄ぶように唇を重ねる下條さんを前に、私もいつの間にか無我夢中で彼にしがみついていた。


交わされる熱は一方的かつ乱暴だったはずなのに、いつの間にか……優しく、甘いものに変わっていって。


どちらのものかもわからない吐息が口端から漏れた頃には、私は下條さんの背中に腕を廻して、ねだるようにシャツを握り締めていた。