焦れ甘な恋が始まりました

 


「もっと、自分を大切にしなよ」

「下條、さん……?」

「……悪いけど、もう俺は、遠慮はしない」

「え、」

「日下部さん相手に……手加減するのも、やめた」

「……っ!?」



それだけ言うと、本当に突然、強引に重ねられた唇。


予想外の熱からなんとか逃げようと社長の身体を押し返せば、あっさりと手首を捕まえられて、そのまま扉へと縫い付けられる。


な、何……!?

どうして突然、こんなこと……っ。



「……っ、」



パニックの頭の中で、酸素を求めるように一瞬唇を開けば。

その隙を逃すまいと割入れられた舌に、今度こそ抵抗する力も全て奪われた。