澄み切った蒼。

ふわふわ流れる雲。



そんな空の下であの人はいるかな…。







アイツがいるかもわからない屋上。


あいてるかわからない屋上。



それでも、わからなくてもいつの間にか私の足は動いていた。





「…っいた……」

そこにアイツはいた。



冷たい顔で………。


「かなっ「なんで来んの?」」

え…。

「しっ心配で……」

「俺なんかの心配しないで、自分の心配でもすれば?」


こんな人…。

こんなの奏多じゃないよ……。

「なんでそんなに冷たい顔してるの……」

「……俺にだって…いろいろあるんだ…」

「わっ私がそんなのどうにかしてあげるから!!だから・・・っいつもの奏多に戻ってよ…」


涙が私の頬を流れた。

「…………」

奏多は私に近付いてきて私の涙をぬぐってくれた。