「は?」

なによ…凶暴力女って……。

「バーカ…凶暴、暴力女……ぶっ!」

「な゛!!」

「お前のニックネーム♪そのまんまだろ?」


な゛!

な゛!!

な゛――――!!

コイツ絶対私を馬鹿にしてる。


昨日は、アンタが私をムカつかせたから私がアンタを叩いたわけで。

そのせいでアンタが芸能人の“そうた”ってわかったわけで……。


私に、悪い部分なんて1つたりともないじゃないっ!

すべてアンタが悪いんだから!!


「私、暴力でも凶暴でもないから!!」

先生を見つめながら、怒り声で悪魔に言った。

「俺ん中ではあるんだよ」

べ――っと舌を出してきた。

「~~~~~~言ってろ!!」



私は、隣の教室まで声が響いてしまいそうなくらいの大きな声で怒鳴った。

私は、そのまま教室を出て屋上に向った。





†奏多†

「おぃ、どうしたんだ佐藤は……高坂なんか知ってるか?なんか佐藤の奴お前を睨みながら怒鳴ったように見えたけど…」

「あの…なんか僕にもわかりません」


本当にわからないのはあの女だ。

“凶暴力女”がそんなに嫌か?

いままでこの俺に怒鳴った女なんて初めてだ。

いままでの女は俺が悪口言ったって『ごめん、直すからずっとそばにいてね』とか言ってきたのに…。


「言ってろ……か…」




なんかおもしろい奴…見つけたかもしんねぇーな。