私の隣の男が…!!

あのS男で、

あのメガ男で、

あの変態男で

あの悪魔になってしまうなんて…!!


くじを引く前はそんなの、ちっとも考えていなかった。思ってもいなかった。





「佐藤さん?」

隣からあの悪魔の声がした。

「なっ……んですか…?」

「そんなに恥ずかしがんなくても……」


なんて悪魔は、昨日の悪魔みたいな微笑みとは反対の、天使のような気持ち悪い微笑みを私に向けてきた。

てか、恥ずかしがってないし!!裏表ある、あんたに怯えてるんだよ!!

本当は友達に相談したいのに……またあんな風に襲われると思うと、言えなくなってしまう。






『俺、超がつくほどのS男だから、他の人に言ったらどうなるかわかってるよね』

悪魔が私の太股の内側をなぞってきた。

『言ったらこの続き生きになっちゃうからね。香苗ちゃん♪』





あのシーンが私の頭の中を行き廻った。



「はぁ……」

「僕って話づらいですか?」

はい。おもいっきり!

でも『そっそんなこと…ないよ?』なんて言ってみる。というかそれしか言えない……。