雨が降りしきる中
俺は捨てられた

寒くて寒くてたまらない
誰かに気づいて欲しくて
ただ、必死に鳴いた

コツコツと足音が聞こえてくる
その音に少し恐怖を感じた

前みたいに酷いことを
されるのではないか
自分から助けを求めて鳴いているのに
恐怖を感じていて
すこし、情けない気がする

ついに、足音は俺の
近くで止まった

助けて欲しくて
ただただ、鳴いた