「じゃ、すぐ人の姿にならないで?」

そらはポカーンといた顔で
こちらを見ている

「な、なんで?」

「なんでって」

私は耳と尻尾を交互に指を指す

「さすがに、人に見せたら大変でしょ」

耳を手で隠し
むっとした表情で
こちらをみる

「わかったよぉ」

よしよしとそらの頭を撫でる
...やっぱり、そらの髪の毛はふわふわだ
昨日、ちゃんとしたもので洗えばよかったと思った

「ねぇ」

「にゃぁに?」

「外に出るのは怖い?」

少しの間沈黙

「...怖い」

目を伏せたまま
ズボンをぎゅっとつかむ
その様子から
ものすごく怖がってるのが分かった

「そうだよね」

また、そらの頭をなでる