『短編』恋する街角

 



わたしは背伸びして、彼の首に腕を回す。


彼はわたしの涙を指で拭うと、わたしの腰に手を回してそっと引き寄せる。


わたしの涙がダイアモンドのように煌めいて、左手の薬指に落ちた。










『素敵…』


街角から、夢見る声が彼とわたしを祝福していた。





一いつもいつも思っていた。


「運命の人」と、いつかきっと出会えるって…。




憧れも


溜め息も


全てが愛しくて…。




この街角で


恋が始まった。


そして今、この街角で…



わたしは「運命の人」と永遠の愛を誓うキスをする一





[Happy end]