我ら浦島兄弟!

「ごめんごめん、悪かったっす!」

きんちゃんこと、金太郎は悪びれたようすもなく謝った。


「うっっっそ!!!もう8時?!凛、きんちゃん、待っ…!」


バタン。皮肉にも弟二人に声は届かなかった。


時計を確認した。


この時間だと、早くても8時30分になってしまうだろう。


ももはため息をつく。


「やっべぇ………、乙姫に怒られる…!」