普段の朱莉なんて、興味はなかったな。

…会社で苛めて、他の女どもとは違う反応を示す朱莉が面白くて、朱莉を苛めるのが日課になっていた。

でも、こうやって新たな朱莉を発見すると、もっと違う朱莉が見たいという欲求が出てきた。

出来た料理をテーブルに並べ、二人でそれを食べる。

…ここでもやっぱり朱莉は、他の女どもとは違う表情を見せる。

男の前だというのに、大きな口を開け、口一杯に入れ、美味しそうにご飯を食べる。

気持ちのいい食べっぷりだな、感心してしまう。

「…ぁ」

口の端に、ソースがついているのに気づいた俺は、指でそれをとって、舐めた。

その行動に、朱莉は驚き、目を見開いている。…しかも、顔は真っ赤になっていた。

「…飯くらい、落ち着いて食べろよ」
「…煩い」

俺の言葉に朱莉は恥ずかしそうにそっぽを向いた。

その反応が、なんだか可愛い…