…夜のご奉仕を頑張り過ぎたのか?

俺はいつものように清々しい朝を迎える。隣には、ぐっすり眠る朱莉。腕の中の朱莉は、本当に可愛くて、何時までもこうしていたいと思ってしまう。

でも、今日も仕事だ。そんなに、のんびりもしていられない。

「…朱莉、起きろ、遅刻する」
「・・・ん~」

今日もまた、起きられそうにない朱莉を微笑ましく見ながら、赤い唇に、そっと口づけた。

「朝だって言ってんだろ?」
「・・・?!」

俺の言葉に、パチッと目を開けた朱莉。・・・ん?

少しモゾモゾとした朱莉は、突然俺を睨んだ。

「…司のバカ」
「…朝から、とんだ挨拶だな」

真顔で返す。

「アンタのせいで、起きられないわよ、どうしてくれるの?」
「…は?・・・・!」

…どうやら、本当に、ご奉仕しすぎたらしく。

足腰立たないくらいやられてる朱莉。

「…じゃあ、休めば?黒川の傍にいてほしくないから、願ったり叶ったりだけど?」
「…バカ!・・・仕事は仕事でしょう?…休めるわけないじゃん」

そう言って俺を睨んだ朱莉は、重たい体を何とか起き上がらせる。

…が、ちょっとふらつき、俺は咄嗟に朱莉を抱きしめるように支えた。

・・・あ~あ、顔が真っ赤だよ。

もう何度も、俺に抱かれてる筈なんだけどな。

初々しさが抜けない・・・。

ホント、可愛いヤツ。