…とりあえず。 「絶対に認めないんだからあぁっ!」 「「何が?」」 思わず心の内を声にしてしまい、雪奈と麻耶は明らかに意味不明って顔をしていた。 だけどそれよりも気になったことがある。 "何が?"の声。 …―確かに後ろからも聞こえた。 あたしは後ろに誰がいるのかと、あまりよく考えずに振り向いた。 声でわかったはずなのに…と気付いた時には時既に遅し。