幸せって、なに

事の起こりから全てを話した。

「そんな事があったの。それにしても、
美沙希ひとりに責任を押し付けるなんて。
しかもまだ中学生に
五十万円も請求するなんて、
おばさん、どうかしてるとしか思えないわ。
近いうちに話し合ってみるわ。」

「駄目よ!
おばさんと私の秘密だったのに、
話したってわかるとどんな事になるか。」

「大丈夫よ。
長年親しくしてる仲なのに。
おばさん、鬼でも蛇でもないのよ。」

笑った母の顔が頼もしく見えて任そうと思った。