幸せって、なに

 アルバイト探しをしなければならなかった。

取り敢えず電話帳を見て電話をしていく事にした。

まずは喫茶店。
働いているのを見られたくなかったので
校区外にある三店に掛けてみたが、
いずれも中学生は雇えないと断られた。

そのうちの一店からは、
まともな店や会社ならまず中学生は雇わないなと言われた。
だが、何処かあるはず。

と、コンビニエンスストアをあたってみた。
結果は同じで現実を思い知った。

新聞配達が頭をよぎったが、
早朝に起きる自信なかったし、
それがもとで居眠りでもしたら内申書に響く。
夕方毎日三時半頃に行くのは、
補習を受けているから無理だし。

挫折感から体の力が抜けていくのがわかった。