幸せって、なに

「それはいいけど。
でもお母さんにこんな事言って
心配させちゃいけないわ。
自分で働いて五十万円返してちょうだい。
それまでは主人に見つからない様に隠しておくわ。」

「わかりました。母には言いません。
アルバイト探してきっと返します。」

「じゃ、それで決まりね。
この事はお互いが傷ついたんだから誰にも内緒よ。
ふたりだけの秘密よ。」

「はい。おばさん、本当にごめんなさい。
だんなさんに見つからない事を祈ってます。」

おばさんの家を出て、
元気なくとぼとぼ歩きながら思った。
私が弁償しますって言った時、
そんな事いいのよと言ってくれると
心の何処かで思っていた。

それなのにこんな事になるなんて。
私の方がどうしようだわ。