幸せって、なに

 携帯の目覚ましが鳴り、
朝を迎えた。

「お父さん、
早く食べないと遅刻しちゃうよ。」
朝ご飯の仕度を終えて呼んだ。

「わかってるんだけど、
ネクタイが決まらないんだ。
今日は大事な取引先との会議があるのに。
美沙希、どれがいいと思う?」

三本のネクタイをあてがいながらキッチンにやって来た。

「紺地に赤い斜線が入ってるのがいい。」

「やっぱりそう思うか。」