幸せって、なに

言いかけたところで、
五時間目始業のチャイムが鳴り、
ほぼ同時に数学の教師の木村が教室に入って来た。

「いつも早く来過ぎ!続きは後でね。」
カオリが言うと
みんなそれぞれの席に戻って行った。

美沙希は数学の授業が頭に入らなかった。
進路について悩んでいた。