幸せって、なに

 美沙希は新聞を配り終えて帰る途中、
喉が乾いたので本屋の前に置いてある
自動販売機でココアを買って飲んでいた。

するとそこへ、
美沙希の事をじっと見ていく女性が通った。

髪はショートで小太り、
決して美人とは言えない顔立ちで、
年はお母さんと同じ位かな?
いや、もう少し老けて見える。

目が合っても背ける事なく
見つめて歩いていた。

気味が悪くなって
美沙希はいったん目をそらしたが
もう一度見てみると、
丁度車のドアを開けて乗り込むところだった。

もうこちらを見ていなかったが、
助手席に乗っている中年の女性の横顔に見覚えがあった。