幸せって、なに

 お葬式も終わると、
悲しみが以前にも増して深まって
また涙があふれてきた。

そして考える。

何の為に生まれてきたのだろう。

わずか十二日間の命。
母親の温もりさえも知らずに
逝ってしまったまきえ。

幸せだったのだろうか。

「何でまきえだけが
こんな目に合わなければいけなかったの?
他の赤ちゃんは元気に育ってるというのに。」

祖母は不満をぶちまけた。