幸せって、なに

「ま、何でもいいわ。
私は二百五十万円を払ってもらえれば
それでいいんだから。

少しは待つけどなるべく早くね。

そう言えば、美沙希ちゃん
新聞配達してるんですってね偉いわ。
やるじゃない。あの子ならこれから
どんどん稼いでくれそうだわ。」

またもや含み笑いをして、
それだけ言うとさっさと行ってしまった。

母はまた草むしりに戻ったが、
早く決断した事を実行しなければ
美沙希が危ないと思った。