甘い執事とティーカップ






–––2時間後





時計のチクタクという音だけが
響き渡る。





な、なんか本当に…
怖くなってきちゃったんだけど…


椅子にもたれかかり、手を組みながら目を閉じている黒澤くん。




こんな状況なのに…
よく冷静でいれるなぁ……






「怖くないの…?」



「プッ(笑) やっぱり怖いんですか?」



余裕な表情で私を見る。




「ぜ…っ全然〜!!」

強がって言う。