あのこの天然は計算し尽くされている

「なっ、何ですか?」

「遊びって言うのはなぁ、
こっ、こういうことをいうんだよ」

目を丸くして問うと、男はにへら、と笑いながら
制服に手をかけた。

(や、ばい!!)

莉歩は日頃の経験だから、
と信じきっていた自分を恨んだ。

「やっ、やめっ…!!」

制止の言葉をかけても
男は止めない。